極低温処理(超低温処理)とは何ですか?

サブゼロ処理(超サブゼロ処理)とは、炭酸ガスや液体窒素などを用いて鋼を-100°C以下という極低温まで冷却する高度な熱処理技術のことです。
焼入れ工程の後に行われ、鋼の構造的安定性と性能を大幅に高める重要な役割を担っています。

通常の焼入れでは、鋼は高温で柔らかい「オーステナイト」から、硬くて脆い「マルテンサイト」へと変化します。
しかし、この変化は完全ではなく、10〜40%程度のオーステナイトが鋼内部に残留することがあります。
この「残留オーステナイト」は、寸法の歪み、硬度の低下、経年による構造の不安定化などを引き起こす原因となります。

そこで、サブゼロ処理を施すことで鋼を極低温環境にさらし、残留オーステナイトを効率的にマルテンサイトへと転換させます。
その結果、より微細で均一な結晶構造が形成され、硬度の向上・耐摩耗性の強化・寸法安定性の改善が実現します。
このため、低温処理は高精度の工具・金型・切削器具の製造に広く用いられています。

近年では、その優れた効果から、高級オーディオ機器、楽器、スポーツ用品などの一般消費財にも応用が広がっており、
多様な分野で素材性能の向上に寄与しています。

KAKINUMAでは、この超サブゼロ処理(Cryogenic Treatment)を庖丁づくりの工程に取り入れ、最高水準の精度・耐久性・洗練性を実現しています。
それこそが、私たちKAKINUMAブランドを象徴する、妥協なきものづくりの精神なのです。

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