私たちについて

KAKINUMAのこだわり

KAKINUMAの庖丁と名乗るためには、以下の要素が欠かせません。

  • 美と機能の融合への誇り
     芸術性と実用性を調和させるという私たちの根幹の理念を体現しています。

  • 唯一無二のものづくりへの誇り
     長年にわたり磨かれ、意匠登録として認められた独自の技術。

  • 思いやりをもって創る誇り
     使う人の手と人生を思い描きながら作り上げる姿勢。

  • 精度の追求への誇り
     最先端技術と職人の手仕事を融合し、究極の精度を目指す姿勢。

  • 細部への誇り
     微細な質感にまで職人の魂を宿し、細部が語る美しさを大切にしています。

 

日本初のラグジュアリーナイフブランドとして、私たちは「庖丁づくり」という芸術と真摯に向き合い、日々新しい価値を追求しています。
各KAKINUMAの庖丁は、デザイナーであり職人でもある代表の構想と熟練した職人の手によって生み出されます。
そしてお客様のもとへ渡り、共に時を重ねることで、初めてその庖丁は“完成”します。

 

美と機能の融合

私たちは「使いやすさ」だけを追求しているわけではありません。
陶芸作品が「使う楽しみ」と「眺める美しさ」の両方を備えているように、庖丁もまた芸術的価値をもつものだと考えています。
衣服やジュエリーのように、「使える」ことに加え「自分らしさを表現できる」ことも大切な価値です。

人々の暮らしをより豊かにするために、ブランドオーナー自らがすべての製品デザインを手がけ、製造工程にも深く関わっています。
すべての庖丁が「使える芸術品」として丁寧に作られています。

 

品質管理

私たちの庖丁は「職人の勘」だけで作られているわけではありません。
勘は重要ですが、それだけに頼ると品質のばらつきを生むことがあります。
そこで、製造工程のすべてを見直し、改善できる部分には先端技術を導入しました。
一方で、機械では再現できない工程は熟練職人の手で行い、常に高水準の品質を維持しています。

MORE

 

鋼材

日本をはじめ世界各国の製鋼メーカーから多様な鋼材を厳選し、日々改良を重ねています。
扱いやすさと性能のバランスが取れた鋼材を選び、どなたにも扱いやすい製品を目指しています。

MORE

 

熱処理

庖丁の性能を左右する最も重要な工程が熱処理です。
料理において、どんなに良い素材も火加減を誤れば台無しになるように、鋼材も適切な熱処理が施されなければその性能を発揮できません。
私たちは航空機のプロペラや精密部品にも用いられる最新設備を使用し、温度変化や加熱速度を正確に制御。
安定した品質を実現しています。

 

 

サブゼロ処理(超サブゼロ処理)

焼入れ後、二酸化炭素や液体窒素を用いて-100°C以下まで冷却します。
この工程により硬度の均一化、金属組織の微細化、形状の安定化が促進されます。
結果として経年変化による歪みを防ぎ、製品品質を高めます。

MORE

 

 

鎚目技術

KAKINUMAを象徴する独自技術の一つが「鎚目(つちめ)」加工です。
この技法は日本政府により意匠登録として認められた唯一無二のデザインです。
商品化までに約2年、数えきれないほどの試作を重ね完成しました。

近くで見ると、その精密さに驚かされます。
桜の花びらや葉脈、紅葉、花火の火花、雪の結晶の細部に至るまでが均一に深く刻まれています。
一般的なレーザーやサンドブラスト加工とは異なり、その深さと立体感は他に類を見ません。


 

ハンドルのこだわり

私たちは5年以上にわたりハンドル開発を続けています。
形状や素材によっては、開発に1年以上を要するものもあります。
現在も日々新しい素材を研究し、試作を重ねることで、真に独創的な製品づくりを追求しています。

 

 

代表メッセージ 「柿沼 朋宏」

 

「伝統を織りなし、新しい価値を創る精神」

私たちのブランドは「道具」を超え、人生を豊かにする価値を届けることを目指しています。
料理人としての経験、老舗庖丁店での6年間の修行を経て、現在は製品開発に専念しています。
多くの庖丁に触れ、職人と対話し、自らの創作を通じて得た知見と技術を一つひとつの製品に注いでいます。

私の家系には、祖父の代から「ものづくりの精神」が受け継がれています。
祖父は時代を席巻した機械を生み出し、父も70歳を超えてなお製造業に携わっています。
母方の祖父母は飲食業を営み、母も小さな食堂を経営しています。
幼少期、父の工房で夢中になって物を作り、母の隣で料理をする時間が、今の私の「ものづくりの哲学」の原点です。

庖丁といえば「切れ味」が語られがちですが、私たちはその先にある価値を追求しています。
陶芸や美術が「鑑賞の美」をもつように、庖丁にも「見る喜び」「物語性」を持たせたい。
日常を豊かにする“美しい道具”でありたいのです。

そして「伝統」とは、過去を守ることではなく、時代に合わせて新たな表現を生み出すことだと考えています。
「不易流行」の精神――変わらぬ本質を大切にしながらも、常に新しい挑戦を恐れない姿勢。
これこそが、私たちの創造の核です。

KAKINUMAの庖丁を通じて、職人の情熱と物語をあなたの生活に届け、日々を少しでも豊かにできたら幸いです。

柿沼 朋宏
2023年9月

FAQ